お客様からの贈り物
「古い物件」のお客様です
当初は何件かご案内し、具体的にどんな「家」をお探しされてるのか知りたくてよくコンタクトを取り
お会いしてたのですが、時が経つにつれ「・・・・かなり難しい」と思ってました。
もっと深く知りたいとお客様のご自宅に訪問しました。
建築書籍の数々とアート&クラフトの家具がたくさんありました。
まさに「拘り」があり、私自身もその方の持ち物に共感し、欲しくなりました
「この家は駄作だ!」「こんなもん丸太小屋や!」「こんなもんただ古いだけや!」
お会いする度にお叱りを受け、私自身も悔しいと思ったこともありました。
ただ私より勉強されてるお客様なので、反発することさえできず
「このお客様に気に入って頂ける物件ってあるの?・・・」
弱気になることもありました
神戸市西区に年間2回だけ開放される安養院(文化財)があるのですが
私も好きで機会があれば見聞しています
その安養院は北区淡河町から移築されました
一度お客様から淡河にいい物件がある!と聞かされ私自身
納得しました。良いストックがあることが分かっていました。
移築費用が相当かかるそうで、断念されたみたいです
あのクラスの販売物件は私も20年不動産業に携わってますが入手困難です
まさに自信喪失しました。「もうお客様の好きな物件見つけられない・・・」
去年年末に私自身今まで出会った事が無い大正時代に建てられた町屋に、出逢いまた入手することができました。
「お客様に認めていただける!」喜びました
しかしお客様は常に厳しい目をお持ちなので、オールアバウトに載ってる有名な建築家診断を希望されました
昨日お客様が「ご契約」して頂きました
「もうこれでヒラモトさんにあうことないね!」
私自身勝手な思いなのですが、少しお客様が寂しそうなお顔をしてた様にみえました
言葉がでず私自身泣きそうになりました
物件を購入して頂いたことよりお客様に認めてもらったことに
3年間を通じて、やはり私は不動産屋!お客様の欲しい物件を探すのが
私の仕事なんだ!
なにより私にチャンスを与えて下さったお客様に本当に感謝しております。
「ありがとうございました」
by re-akasiya | 2010-02-08 11:27 | プライベート