暗い
初回の仕入れは私1人でいきます
とくに古民家の仕入れの時思うのが「見えない」「うーん・・・よく見えない」
そうなんです、「暗いのです」
最近まで何故こんなに魅せられるかあまり深く考えたことがなく
ただ「大好き」なだけ取り組んできましたが、あるお客様から「暗い」と言われ
たしかに「暗い」そう今まで購入し、リノベーション前の素材古民家は確かに暗かった
たしか今の妻と結婚前に自宅に招待したとき「なにこの部屋!クラッ」といわれた
17帖のリビングに40Wの電球2個しかつけてないのです。
あれから7年経ちますが、電球が切れる度に妻は同じ「40W電球」にかえてます。
部屋全体が夕暮れ色でぼんやりと明るく、ただ「休む」だけの世界です
私の好きな店はやはり薄暗いバーや飲食店が多い
何故?
洋画がすきで1ヶ月8本位見てます。
職業柄部屋のシーンは良く見ます。
日本との大きな違いは天井にある照明が無いこと
壁掛けかテーブルライトがほとんどです
まるで夕日が沈むように、目線より少し下から暖色の明かりが
部屋の各所から写している様にもみえます。
逆にコンビにや外食チェーン店の強い蛍光灯で眩しく真っ白な明るい所は
用件がすめば、すぐ立ち去ります。
何故?
外と室内の区別がつかない明るい所は「休めない・・・」「和みがない・・」「もちろん眠れない・・」
ふと会社の前にある大きなマンションをみた
南向きのバルコニー
室内は明るいはず
ムム・・・・ほとんどの部屋がカーテンしてる・・・
気になって明空(オーダーカーテン専門店)のツルメさんに聞いてみた
カーテンの役目ってなんですか?(私)
日本人は中を見られるのが嫌なのよ・・・(ツルメさん)
日当たりは悪くならないの?(私)
日なんかはいらんよ・・・(ツルメさん)
何故?
ヤフー検索で「古民家の薄暗さ」を検索してみた
これだ!
古民家独特の薄暗さに魅かれる
昭和30年以前は日本にはカーテンをする習慣がなく
それ以前の建物はカーテンの要らないような設定で建築されており
ほどよい明るさ、外部からの目隠しを考慮した「素」の設計ともいえると思います。
その薄暗さには「休む」「和み」等の今でいうテラピーのエッセンスが私達を引き寄せているかもしれません。
幼少期からこんなテイストの室内で生活できれば、自然の動きや音の聞き分け、独特の感性をもった
大人になるかもしれませんね
by re-akasiya | 2010-01-07 13:46 | 兵庫県 古民家 再生